9月10日・11日に東京・有明GYM-EXで開催された「エンディング産業展」に参加してきました。

6月に参加したヒューネラルビジネスフェアは葬祭従事者向けの展示やサービス紹介が中心でしたが、今回のイベントは葬祭従事者だけでなく、石材店、士業、寺院関係の方など、より幅広い業種の方々が参加されていました。

会場には多くの展示が並び、葬儀に関するさまざまな商品やサービスを見学しながら、3つのセミナーを受講しました。

その中でも特に心に残ったのが、最初に受講した「グリーフサポート」のセミナーです。 講師の方のお話はとても分かりやすく、これまでの自分の経験と重ねながら聞いていると、「自然にできていること」「意識して取り組んできたこと」もあれば、「まだ足りない」と気づかされる部分もありました。

AIやSNS、映像など、新しい技術には大きな可能性があります。これからの葬儀の形も、きっと変わっていくのでしょう。便利になること、できることが増えることは決して悪いことではありませんし、時代の変化に対応することも必要です。

しかし、どれだけ時代が変わっても、私たちが向き合っているのは「人」です。 大切な方を亡くして泣きじゃくる方、涙を堪えて必死に気持ちを保とうとしている方、葬儀が終わったあとも続いていくご家族の時間。 悲しみの中にいる方に私たちは何ができるのか。そこに向き合うことこそ、この仕事の根っこなのだと改めて感じました。

そしてもう一つ、私自身の課題として強く意識させられたのが「伝える」ということです。 葬儀業界では昔から「仕事は見て盗め」「背中を見て覚えろ」という指導が一般的でした。私自身もその環境で育ちましたが、時間がかかること、意図が伝わらないことなどの弊害も感じていたため、できるだけ丁寧に指導するよう心がけてきました。 それでもどこかで「きっと伝わるだろう」という甘えがあったのだと思います。

自分が経験してきたこと、失敗したこと、お客様から教えていただいたこと、長年この仕事をしてきたからこそ感じる感覚や勘。 それらを「老害と思われない程度」に、きちんと言葉にして後輩へ伝えていきたいと感じました。

新しいものを取り入れることは大切です。 けれど新しいものを見るからこそ、もう一度「自分たちは何を大切にしてこの仕事をしてきたのか」を考える、原点に戻る時間にもなりました。気づきを与えてくださった講師の方との出会いにも感謝しております。

これからも新しいことを学びながら、仕事の原点を忘れず、積み重ねてきたものを次の世代に手渡していきたいと思います。 まだまだ引退はしませんが…。